2008年03月27日

チベット問題

チベット問題について、なんとなくテレビや新聞レベルの報道は、沈静化といったスタンスですが、ブログ界では、とても盛んに意見発信が行なわれています。

ブログができ始めた当初、こういった政治レベルの意見発信が増えるという予測があったわりには、はっきりとした意見表明みたいなものは少なかった。けど、今回のチベット問題を見ていると、初めてそういった意見発信に広く使われるようになったんじゃないか。こう思ってます。そういう意味では、このチベット問題は、ブログシーンと見ても興味深い。

今、このチベット問題についての意見発信で注目されているのが、登山家の野口健さん。「チベット動乱〜北京五輪出場への条件〜 」と題するエントリーで自身の考えを述べておられます。

オリンピック出場の条件として国連などによる国際調査団の受け入れとダライラマとの直接対話を中国に強く要求するべきではないだろうか。オリンピックと政治は別問題とよく言われるが、本当にそうでしょうか。そもそもチョモランマの山頂にまで聖火リレーし、オリンピック開催までに急ピッチでラサを開発し、「中国のチベット」を演出しようとしている中国自身がオリンピックを政治利用しているではないか。「オリンピックと政治は別問題」は所詮は綺麗ごとであり、建前でしょうに、それを鵜呑みにしたらそれこそ中国の思うつぼでしかない
  

 チョモランマは私にとっての聖地でもあります。中国にとってタブー中のタブーであるチベット問題について発言を繰り返せば二度とチベットに入れなくなるかもしれない。すでにその手の忠告がないはずもない。ひょっとすると、もう二度とチョモランマに帰れないかもしれない。私の故郷が一つ奪われてしまうかもしれない。極めてデリケートなテーマだけに正直、発言に躊躇もしたが、しかし、現場を知っている人間は逃げられない。そして語らないことは加担する事と同じだ。確かに一登山家に出来る事は限られている。しかし、私にも何かが出来るはず。そうせめて声を上げ続けていきたい。

文末だけ紹介しますが、全文通して読んで欲しいと思う。登山家としてたびたびチベットを訪れた野口さんの真剣な考えがよく出ています。

あと、金子達仁さんも、今日、ブログじゃないけどコラムで「わたしは、北京五輪をボイコットする」と宣言されておられる。

かの地を訪れた人の発信というのは、不思議なくらい少ないですが、これから出てくるのかな。注目したい。

あ、そうだ、この「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ 」というネットに掲載されたアピール文。多くの人が見ることで何かが変わるかもしれないね。

2008年03月20日

日本の「食」は安すぎる

最近すっかり「ブログ本」という言葉を聞かなくなりましたよねぇ。

ほんの2年前くらいまでは、ブログ本と銘打つものがたくさんありました。もちろんいい作品もあったけど、なんか単純にブログをコピー&ペーストしているだけのものも多く、「もっと頑張って本作ったほうがいいんでない?」と、ま、編集者である僕は思っておったんです。

その頃から、ブログ本とは「ブログというツールで才能と出会って、編集者がその才能と汗かきながら作る本であるべし」なんて思ってたんです。ブログの記事は、エッセンスのひとつであって、そこから何かを導きだして本を作るべきだと。

うん。そう思って動き出した本がようやく形になって昨日から発売になりました。

日本の「食」は安すぎる(講談社+α新書)

著者は、『やまけんの出張食い倒れ日記』というブログを書いている農産物流通コンサルタントの山本謙治さん。彼の「安すぎる食が諸問題の根源のひとつ」といった主張を柱にした食問題に対する提言書であります。

けっこう良書だと思ってます。消費者のあり方とか、真摯にものづくりする人たちの姿勢とか、平易な文章でいいメッセージを発しておられます。

「あとがき」にやまけんさんが書いたこんな文章が好きです。

食の業界にいると、素晴らしいものを作り出している人ほど、声高に叫ぶことをしない。ひそやかに謙虚に囁く人こそ、本物であることが多い。そういった方々にこれから一層光があたることを、心から祈っている。

これって何でもそうかもなー。特に今の社会って。ブログもそうかもね。

というわけで、けっこう自信作というか、一人でも多くの人に手にとっていただきたい本になりました。

ぜひ、何かの機会に目を通してもらえたら嬉しいです。そして、これからの「食」について考えてもらえたらこれまた嬉しいです。そんな感じでした。

2008年03月13日

「違和感を感じる」に違和感を覚えよう

そのうち、「スゴブロ」で文章講座でもやろうかなぁと思っているんです。

というのは、こうやってブログが増えてきて、見られる文章を書く人が増えているけど、上手い文章を書こうという視点が、もうちょっと増えたらなぁと思うからであります。

うまい文章ってのは、中学や高校の作文と違って、リズムよく読ませること。

ま、エッセイとか、そういった類の文章センスをアップさせるってことですかね。

よく「です。ます。」と「である」が混在しちゃいけないなんて、堅苦しいことを言う人もいますが、別にそれでリズムよく読めるなら問題ないのだ〜。ま、てなわけで、ブログ用の文章講座なのかな。

ま、まだ構想段階で、まだまだ先だけど、こんなネタをーという、エッセンスをこれからちょっとずつ紹介しようかと。

そのひとつが、タイトルに書いた

「違和感を感じる」に違和感を覚えよう

ってことです。意味することわかります、これ? つまり「違和感」という言葉の最後は「感」ですよね。それにすぐ「感じる」と来ると、リズムが悪い。だから、「違和感」は「覚える」ほうがいいんです。

文法どうのこうのよりも、こういうところに気づかないと、たぶん文章のセンスはよくなんないです。編集者でも、原稿の手入れが上手い人は、こういうところに生理的に気づく。センス悪い人は、教科書的なことばかりで、こういうところに気づかないもんなんです。

別に同じフレーズや、同じ言い回しを繰り返しても、文法上は間違いじゃないけど、リズムが悪い。だから原稿が上手い人は、同じことをいろんな形で表現できるし、同じ意味の言葉をたくさん知っている。

こういった能力を身につけるには、何よりも本を読むことが大切。これ基本。

でも、便利な道具もある。それが「類語辞典」。同じフレーズや、同じ言い回しが続いたとき、これをひくと違う言葉が出てくるから、それを用いれば、リズムよいいい文章が作れます。

これネット版もあります。

シソーラス(類語)検索

リズム良い文章が書きたいと思う人は、一度使ってみてください。ちょっと世界が広がるはずですよ。


2008年03月05日

規約改定の意図をミクシィが説明

昨日書いてたミクシィの利用規約改定について。
あれからもけっこう騒動になった影響もあって、ミクシィサイドから説明があったみたいですね。

ミクシィの広報担当者はこれに対し、「ユーザーの日記などの権利は従来通りユーザー自身が持ち、書籍化も、ユーザーの事前了承なしには進めない」と釈明。その上で、新条項を追加した意図について、

(1)投稿された日記データなどをサーバに格納する際、データ形式や容量が改変される(ユーザーの著作者人格権《同一性保持権》を侵害する)可能性がある

(2)アクセス数が多い日記などは、データを複製して複数のサーバに格納する(ユーザーの複製権を侵害する)可能性がある

(3)日記などが他ユーザーに閲覧される場合、データが他ユーザーに送信される(ユーザーの公衆送信権を侵害する)可能性がある

――など、厳密に著作権法を適用した場合に、ユーザーに無断で行うと法に抵触しかねないデータの複製や改変について、規約で改めて規定した、と意図を説明した。

詳しくは、こちらをどぞー。

というわけで、以前のライブドアブログと同様に、事態は収束しそうですかね。ま、とはいえ、最近のミクシィは、安全面でも脆弱だし、広告も入りすぎで見づらいしで、なんとかなんないのかなぁとは思っております。
もっとユーザーサイドの改良をお願いしたいっす。いやホントにねぇ。


2008年03月04日

ミクシィの新たなる利用規約問題

今、ネット上で話題になっているのが、4月1日から適用されるというミクシィの利用規約について。あちこちでアップされていますが、町山智浩さんのエントリーなどが、みんなにブックマークされてますね。一応、問題になっている18条を貼り付け。

第18条 日記等の情報の使用許諾等 1本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。 2ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。

うーん。なんかこんな騒動を前も見たなぁ。たしかライブドアブログでは、ユーザーは著作権を放棄しなきゃなんないとか、そんな話が出てたような……と思って調べたら、いろいろ痕跡が残ってましたね。例えばこんなのかな。

ライブドア・ブログでは、記事の著作権がライブドア側に移ってしまうと聞きました...

2005年4月の出来事ってなってますね。そうそう。それでここにも書かれているように、ブログを紹介する際には、その旨、認めてねーってことが言いたかっただけで、みんなの著作権を無視して勝手に本を作るわけじゃないのよ〜って、当時、ライブドアからレスポンスがあって、騒動が収束したと記憶してます。

今回のミクシィの件も、こういったものであって欲しい。中の日記を無断で掲載したりするなんて、SNSの存在価値自体がなくなってしまう。ま、個人的にも最近のミクシィには、懐疑的だけど、これがこのまま通ったら、脱会者は後を絶たないんではないか。

ま、そんなわけで、今回の利用規約の改定に関して、真意が別のところにあるとするならば、ミクシィさんは、早めに意見表明したほうがいいと思うですよ。

2008年03月01日

息子の夢を伝えたい

一般のニュースで伝えられるブログは、芸能人が離婚を発表したり、犯罪の予告が書き込まれたりと、あまりいい話はないですが、そんななか、書き留めておきたいニュースがあったのでクリッピング。

亡き息子、生の証し 両親、ブログを1冊に

これは『静岡新聞』のサイトに載っていたニュースですが、表題からもわかるように、亡くなった息子さんが綴っておられたブログを、ご両親が書籍化して、お世話になった方に配られたというニュース。新聞サイトはなくなるかもなので、ちょっと長めに引用させてもらいます。

巣立ちの時を迎える若者に息子の夢を伝えたい―。昨年秋、高校卒業を前に上咽頭(いんとう)がんで亡くなった浜松南高3年の藤田健吾君=当時(17)、浜松市南区米津町=がインターネットのブログ(簡易型日記サイト)に書き残した日記を、両親の伸之さん(49)恵美子さん(46)が本に仕上げ、自費出版した。3月1日の同校の卒業式で卒業生に配る予定で、両親は「多くの方々への感謝の気持ちを込めた。若い人々にぜひ読んでほしい」と同世代の若者に夢を持って生きる大切さを訴えている。  健吾君は小学校でサッカーを始め、中高ともサッカー部に所属。中学3年生の時に発病し、高校では病気と闘いながら学業とサッカーに打ち込んだが、昨年10月、家族に見守られて亡くなった。  本のタイトルは「ありがとう」。両親が選んだ2006年8月から昨年10月6日までの文章を、健吾君の写真や友人らの手紙とともに一冊にまとめた。  「こんなに素晴らしい仲間たちに出会えて本当によかった」(「宝物」)「今日の将来の夢 大人になって友達への恩返しをしている自分」(「終業式」)―。健吾君は療養生活の中で感じたことを詩の形でつづった。部員1人ひとりにメッセージを寄せた「贈る言葉」、弟の成長を見つめる「スパイク」など、将来への強い意志と家族や友人への深い親愛の情を込めた文章が並ぶ。

なくなった藤田健吾君のご冥福をお祈りするとともに、こういったブログがプラスに作用する出来事がもっと知れ渡ってくれたらなぁと願ってやみません。

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