2008年03月20日

日本の「食」は安すぎる

最近すっかり「ブログ本」という言葉を聞かなくなりましたよねぇ。

ほんの2年前くらいまでは、ブログ本と銘打つものがたくさんありました。もちろんいい作品もあったけど、なんか単純にブログをコピー&ペーストしているだけのものも多く、「もっと頑張って本作ったほうがいいんでない?」と、ま、編集者である僕は思っておったんです。

その頃から、ブログ本とは「ブログというツールで才能と出会って、編集者がその才能と汗かきながら作る本であるべし」なんて思ってたんです。ブログの記事は、エッセンスのひとつであって、そこから何かを導きだして本を作るべきだと。

うん。そう思って動き出した本がようやく形になって昨日から発売になりました。

日本の「食」は安すぎる(講談社+α新書)

著者は、『やまけんの出張食い倒れ日記』というブログを書いている農産物流通コンサルタントの山本謙治さん。彼の「安すぎる食が諸問題の根源のひとつ」といった主張を柱にした食問題に対する提言書であります。

けっこう良書だと思ってます。消費者のあり方とか、真摯にものづくりする人たちの姿勢とか、平易な文章でいいメッセージを発しておられます。

「あとがき」にやまけんさんが書いたこんな文章が好きです。

食の業界にいると、素晴らしいものを作り出している人ほど、声高に叫ぶことをしない。ひそやかに謙虚に囁く人こそ、本物であることが多い。そういった方々にこれから一層光があたることを、心から祈っている。

これって何でもそうかもなー。特に今の社会って。ブログもそうかもね。

というわけで、けっこう自信作というか、一人でも多くの人に手にとっていただきたい本になりました。

ぜひ、何かの機会に目を通してもらえたら嬉しいです。そして、これからの「食」について考えてもらえたらこれまた嬉しいです。そんな感じでした。

Trackback on "日本の「食」は安すぎる"

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» 日本の「食」は安すぎる、日本の「本」も安すぎる?

  • 2008年04月22日 01:29
  • from ある編集者の気になるノート

1丁300円の豆腐、1個472円の納豆、700円以上の山菜そば……。 主婦の方はもちろん、一人暮らしの独身男性が見ても、これらの価格は高いと思うかもしれない。... [続きを読む]

» 日本の「食」は安すぎる(山本 謙治 著)

  • 2008年05月07日 16:46
  • from WADA-blog(わだぶろぐ)

以前からよく「やまけんの出張食い倒れ日記」訪れては、深夜に小腹をすかせていたので、この本が出版されたと知り、「本屋さんで [続きを読む]

Comment on "日本の「食」は安すぎる"

いつも楽しんで拝見させて頂いております。
確かに食にかかわる本物の方は多くを語らないですね。私も食にかかわる仕事をしてますのでつくづく感じますね。もったいないのはそのことによりかなり誤解をまねく回数が多いことです。この本は面白そうですね。

  •   mocca
  • 2008年03月24日 23:18

>mocca さま
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、本物の人ほど寡黙だったりしますよね。そういった部分をこの本が補完できるのではと思っております。手にとっていただけたら嬉しいです。では、今後ともよろしくお願いします。

  •   岡部敬史
  • 2008年03月27日 19:40

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