2006年02月22日

ブログキャスター

ブロガー市民キャスターが書く雑誌です

こんなコンセプトのもと『ブログキャスター』なる雑誌が東洋経済新報社から出ました(ただ、雑誌というか増刊で1回やってみて、売れたら次も出しますよって感じなのかな)。

詳細はこちらにありますが、端的に言えば、ブロガーが記事を書いているのが特徴なんですね。

この試みというか、こういう流れは今後ますます増えると思うし、この挑戦には拍手を送って応援したいです。ただ、この雑誌を単体で見た場合は、もうちょっと考える部分があったのかなぁと思ったり。

まず、「ブログはニュースの宝庫だ」として、「花粉症」「ブランド」「ライブドアショック」「公務員」「教育」などなど21ものジャンルについて、ブロガーの方が記事を書いておられる。でもこれ、取り上げるジャンルが広すぎたんじゃないかと。

ブログは「ニュースの宝庫」というより「視点」とか「考え方」の宝庫と捉えたほうが良かった気がするんですよね。

例えば、まあ、さんざん言われていることですが、いわゆる「ライブドアショック」のテレビの反応というのは、どれもワンパターンでツマラナイですよね。
でも、ブログには、「ライブドアショック」に対する反応が無数にある。いろんなパターンが存在するわけですよね。それで、そういったものを俯瞰していくと、なんとなく自分の立ち位置はこのへんかな、といったことがわかってくると。
それが面白いし新鮮なんですよ。

つまり、この雑誌の場合、テーマをもっと絞って、それに対する様々な意見をブロガーに書いてもらったほうが良かった気がするんですよね。
「靖国」でも「食の安全」でも「韓国」でもいい。
できれば、既存のメディアであまり読めないものがいいですよね。

「地域格差」でも「人権」でも「介護」でも「役人」でも
本音で語って欲しいこととか、既存メディアの報道では満足できないものってたくさんあると思うんですけどね。

サイトに「プロが書けないネタ満載」とキャッチがありますが、どのあたりが
それを指すのか、パラっと見たときわからない。どうも平板な感じがするんですよね。だから、この雑誌がそんなに売れるとは思えないのです。

正直、この号に関していえば、ブログに興味のある人しか買わないですよね。だって、お金を払って買う人にとって、市民記者が書いてようが、プロが書いてようがそんなことはどうでもいい問題なわけでして。結局は何が書いてあるのか。そこがポイントのはずですからね。

そういう個々の部分を見ていくと、もうちょっと工夫するポイントはある気がしますが、とにかくブログと実際の紙媒体が結びつくことは、とても喜ばしいことなので、応援します。次号出るの、楽しみにしています。

編集部のブログもあるようですね。

Trackback on "ブログキャスター"

以下1件のトラックバックはこのページのエントリー"ブログキャスター"を参照しています。

このエントリーのトラックバックURL: 

» トラックバック・コメント ありがとうございます!

  • 2006年02月23日 16:07
  • from 『ブログキャスター』 編集部日記

東洋経済 『ブログキャスター』 編集部です。トラックバック・コメント ありがとうございます! これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。  [続きを読む]

Comment on "ブログキャスター"

はじめまして。

ブログの世界って、究極の無政府状態だと思うんです。それを雑誌という編集方針を持ったメディアが切り込んでいくのだから、その編集方針によって、ブログの世界を体現させるメディアとなるか、読者投稿欄だけの雑誌となるかの分かれ目があると思います。

いままでのブログの世界は、エバンジェリスト主導で、個人ブロガーが散発的に存在していた。しかし今、ブログの世界は、商業主義がはびこりつつあり、有名なブロガーで、本当の意味での個人ブロガーというのは、ほとんどいないと言ってもよいでしょう。
その傾向は今後もっと強くなっていき、個の発信がなされても、埋没する状況にますますしずらくなっていくのは容易に予想できます。

東洋経済は、そういう状況をどう捉えているのか。今後に期待したいですね。

  •   sponta
  • 2006年02月26日 09:05

買ってきて読みました。
感想はほとんど同じです。
ブログのよさは、視点・考え方の宝庫と指摘されていますが、私もそう感じています。あの雑誌には、それがまったく出ていない。

基本的に、ブログの存在意義は、インデペンデントな発言ができることなんだと思うんだけど、記名記事であること。裏をとることなどの制約によって、なんだか、All aboutのガイドの記事ような感じになっている。

私は、かねてから、ブログは、マスコミで言い足りなかったことを補足するためのメディアではない。と、思っているが、真鍋かおり氏を筆頭に、そういう言説の宝庫。それでは、ブログは4流メディアでしかない。

音楽でいえば、インディーズは、インディーズレーベルで毅然としているのに、言論ではなかなか難しい。そんなことを感じました。

ステークホルダーは発言する権利を持たないという自説を持っていますが、ステークホルダーたちが語っている。それでは、既存のメディアと何ら変わらない。
生産者が語るメディアではなく、消費者が語るメディア。それがブログでなければ、ブログの意味はない。

間違っているでしょうか?

  •   sponta
  • 2006年02月27日 22:40

Post a Comment

コメントする

(HTMLタグは使用できません。URLは反映されます)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •