2005年08月21日

パブリックジャーナリスト

パブリックジャーナリスト(略してPJ)という言葉をご存知の人も多いことかと思います。
ま、端的にいえば、「市民記者」とでも言いましょうかね。
そのパブリックジャーナリストを公募しているのが、livedoorニュースです。


livedoor ニュースでは、日本社会が抱える様々な問題をテーマに、皆様からニュースやオピニオンを募り、採用させていただいた原稿をウェブ上に掲載してまいります。皆様が日々の暮らしや仕事の中で感じた政治や社会に対する疑問や意見を取り上げることで、これまで日本では手付かずだったパブリック・ジャーナリズムの道を切り開いてまいります。

この話だけ見れば、いい話ですよね。
んで。
僕も取材の一環という大きな名目と
少なからずの下心(いやー、なんかすんげーことでも目撃したら
オイラもPJとしてニュースを発信して、スターになれるかも。ウシシ)
をもって、このlivedoorのPJに応募しようとしたんですよ。

9時半から17時半までかかる研修が8千円の費用を取ることも
ま、仕方ないと思いつつね。

んでも、応募フォームにある「規約」の中に「うーむ」と
考えさせられる条項がいくつかあるんですよ。いくつかピックアップしてみます。


(1)(取材報道の自由と責任)
 表現の自由は人間の基本的権利であり、パブリック・ジャーナリストは報道・論評の完全な自由を有する。パブリック・ジャーナリストの取材報道はパブリックな事柄を対象とし、プライベートな事柄に対象を向けられてはならない。又、パブリック・ジャーナリストは独立した個人としてのジャーナリストであり、その取材報道のすべてに関する責任を負う。それだけに、取材報道にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。

これは、わかりますよね。ま、そうだ。

(6)(パブリック・ジャーナリスト個人の責任)  取材報道は、パブリック・ジャーナリスト個人の責任で行う。パブリック・ジャーナリストは、身分を明らかにし、取材許可を得るなど正当な取材方法で情報収集と適切な事実確認を行う。ライブドア・ニュースのパブリック・ジャーナリストとして得た情報は、ライブドア・ニュースに限らず報道以外に利用することはしない。又、盗作・無断転載・剽窃など著作権侵害は一切行わない。名誉毀損・人権侵害に当たる、若しくは差別的、品格を欠くメディア表現はしない。取材対象から金品を受けることなど不当行為はしない。

これも、ま、わかる。パブリックジャーナリストが送った記事の責任まで
いちいちlivedoorでとってたら、収集がつかなくなるもんね。ま、わかる。

(4)パブリック・ジャーナリストはあくまでも個人のストリンガー・ジャーナリストであり、又、ライブドアは、パブリック・ジャーナリストの取材報道に関する事項の責任を一切負わない。したがって、取材活動にあたっては、ライブドア・ニュースの肩書きで行わないこと。

前項で「ライブドア・ニュースのパブリック・ジャーナリストとして得た情報は、〜」と言いながら、ここでは「ライブドア・ニュースの肩書きで行わないこと」と言っているのは、矛盾しているような……。ま、それは置いておいて、要するにPJとしてやってることは、livedoorでは責任持ちませんよーと言っているわけですよね。

第10条(著作権) 記事・写真の著作権は、パブリック・ジャーナリストがライブドア・ニュースに出稿したが、ライブドア・ニュースのWebサイト上に未掲載なものについてはパブリック・ジャーナリストが所有し、一方、ライブドア・ニュースのWebサイト上に掲載され、原稿料の支払いが確定した記事については、ライブドアの所有とする。また、パブリック・ジャーナリストがライブドアに著作権を引き渡した記事・写真を用いて商用の著作物を作成する場合は、事前に必ず編集委員会の承諾を得るものとする。

そんならさ、これはちょっとおかしいんじゃないの?
livedoorとしては、パブリックジャーナリストの取材報道に関する事項の責任を一切負わないと言ってんでしょ。そんなら、その書いた記事の責任とともに、その記事の著作権は記者に残すべきでしょ。
これだけ見ると、ヤバイことがあったら全部パブリックジャーナリストのせいにして、美味しい話とか、特ダネがあったら、全部livedoorの手柄にすると言っているように思えてならない。

第11条(原稿料) 原稿料は、編集委員会の10段階査定により最高5,000 livedoorポイントとする。

たったこれっぽっちのポイントのためにぃ?

別に、このPJ制度にケチをつけたいわけじゃないんですよね、僕としては。
より発展して欲しいという気もする。

んでも、こんな規約を提示すると、有能な人がPJに応募して来ないっすよ。

みんなブログを持ち出しているのに、なんで自分が伝えたいこととか
自分が目撃した情報を、著作権を譲り渡してlivedoorニュースに載せる
必要があるのかわからない。

それこそlivedoorが責任もって、事実の裏をとってくれて
情報提供者の個人情報も保護してくれて、それで記事の内容を買い取るってなら
わかるけどねぇ。

そんなわけで、すっかり応募する気がなくったんですが
逆に面白い気もするから、応募してその講習会なんてのに
行ってみることにしました。
後日談は、またここで書いてみようと思います。

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Comment on "パブリックジャーナリスト"

はじめまして
ライブドアのPJ制度って、「自宅で高収入、校正のお仕事」みたいな感じですよね。

これだと結果的に良質なニュースは生まれないよなあと思いますよね。
取り組む人の気骨をうまく利用してやろうという感じが、プンプンする。

  •   taiyo
  • 2006年10月12日 11:06

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